神奈川チャイムで演奏する三曲について、きわめて私的に思う事

坂本龍一さん(以後敬称略)の音楽の基盤となったのはバッハとドビュッシーだそうです。

私は「亜麻色の乙女」を演奏する時、いつもその事が頭に浮かびます。

そして、少し嬉しく思うのです。

鍵盤楽器で表現するアーティストが好き、

知性を感じる音色が好き、

フランス音楽が大好き…だからです。

4歳になる孫がそうあるので、左利きのピアニストに興味を持つようになりました。

右でメロディー、左で伴奏という曲がほとんどなので。

そう、坂本龍一は左利きでした。

そして、彼は、とても女の人にモテました。

坂本龍一なら許される… のかな。

緩い時代でよかったと思います。

彼の才能を潰す事なく開花できたから。

 

 

「ラ.カンパネラ」ではフジコ・ヘミングを思います。

スウェーデン人のお父様が、日本の事は富士山しか知らなかったのでフジコと名付けられたそう。

独特の個性的な世界を持ち、強くしなやかに生きていらっしゃる。

彼女は言い切ります。

「他の人が弾くカンパネラと比べてみてください。あの曲は死に物狂いで弾く曲だから、日々の行いと精神面が出ちゃうの。私は誇りを持って弾いてるわ。とにかく綺麗な音で弾いてるの」と。(Netflix 「フジ子・ヘミングの時間」より)

鐘の音を表すDの音、私も心を込めて鳴らそうと思います。

 

 

アカデミー作品賞を受賞した映画「炎のランナー」の原題が「Chariots of Fire 」 (炎の戦車)という事を今回初めて知りました。

あの、海岸をひたする走る、英国の陸上選手たちの姿は、40年経った今も美しいシーンとして頭の中に残っています。

私はこの映画を観て、この主人公のように、ストイックで思慮深い男子(まさに英国紳士ですね)の母となって側で見守れるような人生を送れたらと、心から願いました。

その時隣で一緒に観た人とは縁あって結婚し、そして息子も生まれましたが、主人公とは似ても似つかない、陽気でお調子者の母となっています。

まぁ、人生そんなものよね。

 

 

さぁまた頑張って練習いたしましょう。

 

     by  メンバー N.K