先日、長野の友人が「見慣れない蝶が庭にやってきました」と写真を送ってきました。
早速ググってみるとなんと『アサギマダラ』です。
『アサギマダラ』は、長年のマーキング調査で日本本土から南西諸島・台湾への渡りの個体が多く発見されている渡り蝶です。
マーキングとは、捕獲した成虫の翅の半透明部分に捕獲場所、年月日、連絡先、などをマジックインキで記入し放蝶する方法で、これによって個体識別を行うのですが、その結果同じ個体がどこから来て何km旅をしたかがわかるのです。
和歌山県から、2500km離れた香港で捕獲された例もあるそうです。
なんて勇気と夢のある蝶の行動でしょうか!!
友人宅でしばし翅を休めたあの『アサギマダラ』は、今どのあたりを飛んでいるのかと、そしてこれから先どんな景色を見ていくのかと、少しうらやましくどうか無事にと旅する蝶に思いを馳せている私です。
by メンバー Y.M