ツチイナゴとキンラン

昨年の10月下旬にベランダのレモンの幹にトノサマバッタがとまってました。秋も次第に深まり、ここで命を終えるのかと、看取る積もりで洗濯物を干す度に観察していたら、なんと 12月になっても幹を移動しては動いています。おや、これはおかしいぞと調べた所、トノサマバッタではなく冬を越すツチイナゴだと分かりました。その後も暖かい日中は上に、雪や夜には下に、覗きこむと幹の裏側に回ったりして生きています。しかしレモンの葉を食べてる様子も無く、飲まず食わずで寒さにも耐え抜き、なんと4月7日に飛び立ったらしくいなくなりました。
何とも驚いた生命力でした。
桜も散った頃に、緑道の木陰にひっそりとキンランとギンランが咲いています。人の世のざわめきをよそに、静かに自然の生命は流れているようです。                                                                    by メンバーM.S