5月の終わりに

庭のジューンベリーの木に赤い実がつきました。以前お世話になった接骨院の庭で見かけて、名前を教えていただいた木です。

「つまんで食べていってください」と院長先生のお言葉に甘え、治療の帰りに何度か。

ブルーベリーでもラズベリーでもないちょっと香りのある爽やかな味に惹かれ、我が家にも、と探し植えてみました。

まだまだ若木のせいか、ジャムにするには到底おぼつかない収穫量ですが、「ヨーグルトの飾りくらいにはなるね」と家族で話しています。

緊張と心配の中で、私の5月はあっという間に過ぎていきましたが、心が揺さぶられることも幾つか。

先日『はらぺこあおむし』の作者エリック・カールさんの訃報を知り、久しぶりに絵本を取り出して見てみました。

昔々、息子が通っていた保育園のバザーで、私たち子どもコーナーのママたちは園バスの中でこの『はらぺこあおむし』をペープサートで演じ、ちびっこたちの拍手喝采を浴びたことを思い出しました。

あおむしバッジも作ったなぁとか、蝶に変身するところのタイミングが難しかったとか、一時楽しい思い出に浸った後は、ガチガチだった心が少し柔らかくなった気がしました。

本当に素敵なこれからもずっと大切にしたい作品です。

それから26日のスーパームーンの皆既月食。

曇りのため残念ながらここからは観ることができなかったけれど、YouTubeで北海道からのライブを観ました。

赤銅色に光る不思議な月を観ながら、2年前、25周年のコンサートに向け『月の光』を必死で練習していた頃のことを思い出し、しばし感傷に浸りました。

「またランサンブルの『月の光』が聴きたいわ」と、同じくコロナ禍で練習場所や演奏の機会を奪われたチャイム仲間からのうれしい言葉に、いつかきっと、必ずみんなでもう一度、とあらためて思うのです。

                                          メンバー Y.M