先日、ふと手にした俳句の本に意味深い句がありました。
はじまりは 零余子一粒 俳の道
詠み手は向瀬美音さん。
長くフランスに住みフランス語、英語に通じ、ご自身の作品はもちろん世界中から送られてくる俳句を三カ国語に訳し紹介されています。
その方の原点が小さな一粒の零余子。
自分の原点を知ることは、幸せなことだそうです。
道の途中で迷うことがあっても、原点があれば立ち戻り、また遠くまで冒険ができると。
私は古い友人とpeu à peu(プ ア プ)という名でピアノデュオの活動をしています。
ではpeu à peuのはじまりは?
と二人で考えたところすぐに「ジュ・トゥ・ヴだね」と同時に答えが出ました。
まだ若くてデュオが何なのかも理解せず、ただ自分のパートを弾くだけの稚拙な演奏だったような(笑)
でも楽しくて、確かに原点です。
で、早速次のコンサートのプログラムに入れようということになりました。
さてランサンブルのはじまりは
以前メンバーのSさんがブログに載せてくださったように、ママ友達の出会いと「きらきら星」でしたね。
それから長い年月、愉快なメンバーとともに、いろいろな曲を見知らぬ国を旅する時のような、ちょっと怖くてワクワクする想いで練習してきました。
いつしか旅の仲間も増え、本当に遠いところまで、みんな一緒に冒険の旅をしてきたような気がします。
幸せなことに、ランサンブルの旅はまだまだこの先も続いていくようです。
今年の10月は本当にいろいろなことがありました。
ラグビーW杯、わおラグビー!! 台風 即位礼正殿の儀 大雨と。
そして今日は10月31日ハロウィーン。
ハロウィーンの始まりは古代ケルト民族のサウイン祭が起源といわれています。
日本でいうお盆のようなものらしいのですが、今ではすっかり渋谷?日本の年中行事として根付いてしまったようです。
楽しいものになったのはそれはそれで良かったのかな。
おしまいに秋らしい美音さんの句をもう一つ
リンゴ煮る 豊かな午後の 厨かな
被災地におだやかな日常が早く戻りますように
by メンバー Y.M